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スイス人と日本人の気になる習慣




ライフスタイル研究会では会員の知り合いという小規模の範囲ですが、スイスで結婚している日本人の方々にスイスでの生活についてのアンケートをお願いしました。(ご協力くださっ方々、ありがとうございました。)今回より、この集計を基にいくつかのデータをまとめたものを発表していきたいと思います。





第一回 スイス人と日本人のお互いに気になる習慣


その1・日常の動作の違い(Vol.25 2004年 春号)

あなたはリビングでテレビを見る時、足をテーブルの上においていませんか? スイスに来た頃はまあ、何てことを!」と思っていたのに、長年住んでいる間に慣れてしまい、今は自分がしていませんか? 反対にいまだにどうしても馴染めない習慣もあることでしょう。又、日本では普通だった「生活習慣」が、スイスで生活していくうちに環境に合わないことに気づくこともあります。



訪問、来客、公共に於いて



スイス人は・・・

 

―靴のまま家に入ってくる

 ・雨や雪の中を歩いてきて靴が汚れていても、入り口のマットでちょっとこするだけで、
  平気で入ってくる。

 ・夕食に招待した時、高いヒールの靴を履いてきて、木の床に傷がついた。
 

―頬に3回キスをする

 ・香水やメイクの匂いが移ってこまる。

 ・汗ばんだ頬や、髭をのばしている人も苦手である。
 

―お土産やプレゼントに対して、あとで『美味しかった、使っている』などのコメント  
 がほとんどない

 ・子供にプレゼントしても親は礼を言わない。
 

―食事に招待したとき「じゃあ、そろそろ。」と言ってから帰るまで長い
 

―客が来たとき、家中を見せてまわる

 ・寝室まで見せる人もいる。(相手を警戒していないというジェスチャーらしいが)
 

―用意、片付けが完璧(すぎる?)

 ・接待の用意が完璧で、今度私が招待する時どうしようと不安になる。

 ・お茶に呼ばれ、飲み終わった瞬間にカップを片付けられ、落ち着かなかった。

 ・遠慮して「もう充分です。」などと言おうものならその後は絶対尋ねてくれない。

 ・足でドアや引き出しを(もちろん女性も)閉める時がある。
 

―机やテーブルに腰をかける

 ・先生や社長なども授業参観とかテレビのインタヴュー等、公の場でも堂々とする。
 



日本人は・・・

 

―家の中で靴をはかない

 ・「そのままでどうぞ。」と言っても脱ぐから、勧めるスリッパが無くて恐縮すると
   スイス人は言う。
 

―紐のある靴の脱ぎ履きに紐をとかない

 ・だらしない感じを受けるらしい。
 

―足をひきずるように歩く

 ・特にスリッパで・・・草履の名残?
 

―ぺコぺコおじぎする

 ・特に日本人同士のときは呆れるほど何回もやる。振り返ってまでペコリ。
 

―会話の時、うなづきすぎる

 ・だから賛成だと思ってそのつもりで続けると雲行きがおかしくなるときがある。
 

―私と言って胸ではなく、鼻を指す
 

-「OK!」と言って親指と人差し指で丸を作る

 ・スイスではそのマークは、大変な侮りの意味に匹敵する。要注意!!!
 

―愛想笑いをする

 ・真意のほどが分からない。  

 

―食事の時、「クチャクチャ」と音をたてる

 ・スープを飲んだり、スパゲッティを食べる時に音をたてる。

 ・口に食べ物が入ったまま話す。

 ・食事中にタバコを吸う。
 

―ドアをちゃんと閉められない
 

―鍵の開け閉めが下手である

 ・トイレに入り、鍵を閉めたのはいいが開けられなくなり、出て来られなくなった。
 

-客が「もう充分いただきました。」と言っても次から次へと物を勧めたり、飲み物をついだりする



このように、日本にいた時とはどこかがずれている感じが拭いきれないのですが、次回は「精神的なズレ-価値観の相違」についてまとめてみたいと思います。



(注)もちろんここに取り上げた事柄は、アンケートの回答によるもので、
あくまでも一般的な、又はそういう経験をした、そういう傾向があるという意味で、
読者のまわりのスイス人や私たち全てに当てはまるというこ
とではありません。