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第7回 第三の柱
(Dritte Säule/ Troisième pilier)


今回はスイスの年金制度の三番目の柱、第三の柱についてわかりやすくまとめてお知らせします。
当会発行の「新・わかるスイスの年金制度」の本文のページ番号も記載しました。


第三の柱は銀行や保険会社などの民間会社が管理、運営する老後のための個人の貯蓄です。退職後も現役時代のような生活をある程度保ちたいと希望したり、第二の柱に加入していない人が年金の補充を目的とする場合は、この第三の柱への貯蓄が考えられます。

第三の柱への貯蓄は任意です。
個人の予算に応じて貯蓄することができます。

一般に第三の柱というときには3a貯蓄をさしますが、第三の柱には3aと 3bと二つの貯蓄形態があります。しかし、3b貯蓄は国が定める老後の資金作りという概念からはずれるため、ここでは詳しく説明しません。

第三の柱3b貯蓄は、子供から大人まで私たちが普通にしている貯蓄、いわゆる一般的な個人貯蓄(預金、有価証券投資など)や不動産投資などです。一般的に税制上の優遇策も無い代わりに、期限の決まった債券などは別として、いつでも自由に引き出すことができます。(『新・わかる....』p.105)


第三の柱3aは、ゆとりのある年金生活、老後の備えを目的とした税制上優遇された特別な個人貯蓄です。ですから、国の定めたいろいろな規定があります。

①銀行(3a口座)及び保険会社(3a証書)に貯蓄できる人

・18歳以上でスイス国内に居住するスイス人および外国人の勤労者。
・勤労所得のない人は貯蓄できません。
  (『新・わかる....』p.105)

②第三の柱3a貯蓄における税制上の優遇

・3a口座 ∕3a証書に払い込んだ額は、税金申告の際に課税所得から控除できるので、所得税が低くなります。
・固定資産税がつきません。
・資本所得税がつきません。利子には利子所得税がつきません。
・引き出しの際には、一般の所得税率より低い税率で課税されます。
(『新・わかる....』p.107)

③銀行(3a口座)及び保険会社(3a証書)に払い込める額には制限があります。

・企業年金(Pensionskasse/ Caisse de pension)に加入している被雇用者及び、企業年金に任意に加入している雇用者と自営業者は、個人の年収に関係なく一人一年に最高額Fr.6,739(BVG保険対象給与の上限8%)まで払い込むことができます。(数字2013年)
・企業年金に加入していない被雇用者(パートタイム勤労者や年収Fr,27,840 以下の人など)および自営業者は、年収の20%まで、但し最高金額Fr.33,696 まで払い込めます。(数字2013年)
・3a口座 ∕ 3a証書に前年に払い込みの最高額まで払い込めなかったからといって、その差額を後年に払い込むことはできません。
・一人の人が2つ以上の3a口座 ∕ 3a証書を持っている場合も、全ての3a口座/3a証書を合わせて年間の最高額を上回る貯蓄はできません。
・年間の最高額以上に払い込まれた金額は、税務署が貯蓄者に引き出すよう要求   できます。
・本人が住む家を3a口座 ∕ 3a証書の貯蓄を引き出して購入した場合も、その引き出した金額を後から補填することはできません。
 (『新・わかる....』p.105,p.108)


次回はスイスの年金制度最終回、3a貯蓄の引き出し、3a貯蓄の銀行と保険会社の違い等々をお知らせいたします。
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