スイスの年金制度

新刊「新・わかるスイスの年金制度」d0212541_21581643.jpg
  
ー是非手元におきたいハンドブック(2011年 日本語解説版)
      好評発売中!                     
定価 一冊38フラン(+ 郵送料)

お申込は  sjlifestyle@excite.co.jp  


お名前、ご住所、代金の請求先(ご住所と異なる場合)
 ご注文の冊数をご明記ください。

お支払い方法  本を郵送の際に、振込用紙を同封いたします。


第8回  第三の柱
  (Dritte Säule/le troisième pilier)



ライフスタイル研究会発行のハンドブック「新・わかるスイスの年金制度」
について、「グリエツィ」誌上をお借りしてこれまで七回にわたってその概要を
お知らせしてきました。今回はその最終回、第三の柱3a貯蓄の引き出し、3a貯蓄の銀行と保険会社の違い等をお知らせいたします。(参考までにハンドブックの本文のページ数も記載しました)


①銀行(3a口座)及び保険会社(3a証書)貯蓄の引き出し

3a口座 ∕ 証書は老後の備えを目的とした特別な貯蓄ですので、特定の理由を除いて、原則的にAHVの受給年齢(男性65才 / 女性64才)の5年前まで積み立てた貯蓄金を引き出すことはできません。

また、引き出しの際には一つの口座から全額を一度に引き出さなければなりません。二つ以上の3a口座 ∕ 証書貯蓄を持つと、60才を過ぎてからある年に一つの口座、別の年に別の口座と順々に貯蓄を引き出せる利点があります。

正規定年の5年より早くに積立金を引き出せるのは次の場合です。
・スイスを永久に離れる
・自営業を始めるに当たっての資金
・本人が住む家の購入
・企業年金の買い入れ(これまで3aにどれだけ支払ったかを考慮して買い入れ額が決まる)
・100%の障害基礎年金を受けるようになった場合
・本人が死亡した場合(受取人の優先順位がある )
(『新・わかる....』p.109)

②銀行(3a口座)と保険会社(3a証書)の違い

銀行の3a口座
・貯蓄者各々が、家計の事情などに応じてその年の貯蓄額(定められた最高額まで)を自由に決め、貯蓄することができる。もちろん、全く貯蓄できない年があっても良い。(但し、後年それを補填することはできない)
・年の初めに払い込むとその年の一年分の利子が得られる。
・銀行を変える場合は、そのつど全額を引き出し移転しなければならない。

保険会社の3a証書
・貯蓄部分を含む掛け金は必ず定期的に支払わなければならない。
・減収や失業などで掛け金が支払えなくなった場合には、損失が伴う。もう一度見る事
(『新・わかる....』p.106)

③積立金の受け取り

3a口座 ∕ 保険証書に貯蓄された積立金は、正規定年に達した時、あるいはそれより5年前から一時金か年金(保険会社の終身年金など)として受け取ることができます。この際、納税義務が出てきますが、税率は通常の所得税より低くなっています。この税率は各州また引き出す額によって異なっていますが5%から10%です。
第三の柱の貯蓄額に加えて、企業年金も一時金で引き出した場合、税負担が大きくなることもあります。節税の観点から言えば、課税率の低い州に引っ越すことも考えられます。                      (『新・わかる....』p.111)

④離婚と3a口座 ∕ 証書貯蓄

離婚の際は第三の柱の貯蓄も財産法により分割されます。

例外は、以下の場合です。

・夫婦が財産の分割を取り決めていた場合
・婚姻契約で分割の対象にならないと取り決めていた場合   
(『新・わかる....』p.110)  

3a投資ファンドや3a保険商品など、銀行や保険会社ではいろいろな3a商品を提供しています。(『新・わかる....』p.112) インターネットサイトでも第三の柱に関する情報を得ることができます。(『新・わかる....』p.114)

          *************

これまで8回にわたりスイスの年金制度の概要をお伝えしてきました。スイスの年金制度について皆様がお知りになりたかったことなど、少しでもお役に立つことができたならば幸いに存じます。皆様のご愛読ありがとうございました。
[PR]